2025年6月2日投稿
#3 『 古の日本に思いを馳せて』







日本各地に存在する古墳の中で、約50年前に古墳内部の壁画が発見された茨木県の虎塚古墳を見学してきました。実際に、古墳内から発掘された旧石器時代~弥生時代の打製石器や磨製石器さらには縄文式土器などが、「ひたちなか市埋蔵文化財調査センター」に所狭しと展示されていました。
中でも、特に目を引いたのは、日本に一体しか存在しないという「乳飲み子を抱く埴輪」であり、つい2日前に同センターへ帰還されてきたとのことで、とても幸運なことにじっくりと見学させていただけました。
母親と乳飲み子の頬は紅色に装飾され、鏡に映る母親の背中には、抱っこ紐が確認でき、今も昔も、こうして人の命が脈々と受け継がれてきたのだと感じました。また、壁画・石器・土器からは、当時生きていた人々の活き活きとした生活がイメージされ、そのころから随分と文明が発展してきた現代においても、なぜか懐かしい古の日本が今に通じていると感じられ、ひと時のタイムスリップを味あわせてもらいました。
また、生きていくパワーを古代日本のご先祖様から頂けて、とても有難い体験をさせてもらいました。いつかまた、心身のリセットをするために、タイムトラベル的な体験をしてみたいと感じた週末でした。
菊野 伸之